アイリッシュなどの,ケルティックなフィドルを聴いていると,随所に♪タカタッ♪と非常に早くてキレのある音が小気味良く入ってきます.これをトリプレット(細かい三連符)と呼びます.

きっと,ケルティック・ダンス独特の,あの飛び跳ねるダンスの伴奏のために開発された技なのでしょう.先のシャッフルと同様,楽譜に正確に表せない微妙なタイミングで繰り出されます.独特のニュアンスを知った上で,特殊なボウイングを使って雰囲気を出す必要があります.

とはいうものの,ここからは,例によって,私の自己流の説明になります.何度も言うように,アンチ正統派のフリースタイルなんでね.参考程度にどうぞ.

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さて,いきなり説明に入る前にまず,リズムの確認をしておきますか.

例に挙げたのは"リール"と呼ばれるアイリッシュのリズムです.速い4分の4拍子で,2拍4拍を強調します.音源では4拍子を8回(8小節)繰り返していることになります.

そして,ここでもダンス・チューン演奏の原則【潜在的にシャッフル】を忘れてはいけません.タカ・タカ・タカ・タカではなくて,タッカ・タッカ・タッカ・タッカというリズムで飛び跳ねる"縦ノリ"を表現します.音源では,タン・ターン・タッカタッカという表現(←チト分かりにくいけど)でリズムを出していますが,その裏には,2・4拍目を強めた,縦ノリのシャッフルがあるのが聴き取れますか?


このリズムに合わせて,縦のノリを感じながら,実際にDinky's Reel という曲を,弾いてみましょう.

ギター伴奏が速すぎて,あわわわってなってますが(←ちゃんと計画しないから・・・),まぁいいや.

派手ですねー.アイリッシュ風の装飾満載です.が!ここでは,トリプレットだけに注目してください.実は,2種類のトリプレットが入っています.まずは,出だしの一発です.

最初に同じ音程で細かく3音入っているのがトリプレットです.

次に,後半に良く出てきたパターンのトリプレット.

今後,トリプレットの弾き方(1)と(2)という記事でそれぞれのひ弾き方を解説しますよー.