楽器を買いに街の楽器屋にお出かけして,店に入るとしますよ.そして,霊感を信じるなり,定員の口車に乗せられるなりして,バイオリンを一丁(バイオリンは一丁二丁と数えます)選んで,値引き交渉を重ねた後,レジに行きますね.予算ぴったりだ.やった!

それで,貴方は,その楽器を抜き身の刀のようにむんずと手に握って,店を出ていくんですか?

――いいですか.貴方が初めてバイオリンを買うのであれば,少なくとも;

 ● バイオリン本体
 ● 弓
 ● ケース
 ● 松脂

これだけのものを予算に含めなければなりません.

もう少し,真摯に楽器と向き合おうというのであれば,さらに

 ■ 弦
 ■ 肩あて
 ■ クロス
 ■ チューナー

このあたりを買っても良いかもしれません.が! ここでは,「最低限の初期投資」を謳っているので,■の項目は忘れましょう.当面,要りません。

と,いうところで,もう一度,予算についてのざっくりとした私見を述べておきましょう.

「当面,買い替えを考えずに長期にわたって演奏活動したいなら12万円以上,早期の買い替えを前提として最初の練習用楽器と考えるなら6万円以上,ただ今だけ弾いてみたいなら3万円以上,インテリアに1万円」

要するに,この予算を,バイオリン本体と,弓と,ケースと,松脂に振り分ける,というのが貴方の真の課題です.さぁ,どうする?