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フェスで弾く

バイオリンを使った「活動ナビゲーション」のエントリで,「フェス」にチラッと言及しました.


要するに,野外テージ+キャンプ+ジャムセッションっていう感じです.実にオープンな(閉鎖的でないという意味でも),独特の楽しさ満載のイベントです.音楽好きにはオススメ!

ここでは,もう少し具体的に紹介します.

バイオリンを使ったェスといえば,日本では,「ブルーグラス(bluegrass)」という音楽の愛好家が集まるブルーグラス・フェスが,最も多いでしょう.もちろん,ブルーグラスにとどまらず,様々アコースティック音楽で,フェスが催されています.フェスの情報はネットで収集できますので探してみましょう.

...と,数年前のコンテンツでは,フェス・カレンダーやフェス・マップのURLを紹介していたんですが,全部リンク切れ.昨今はもう個人ウェブサイトで情報収集する状況じゃないね.なんらかのSNSやグーグルで「ブルーグラス+フェス」で検索すれば,十分な情報が得られるでしょう.

定番のフェスは,箱根フェスや朝霧フェス宝塚フェス,他にもたくさんあります.腕に覚えのある人は,キャンプがてら友達誘って楽器担いで行ってみるといいよ.もちろん,純粋にリスナーとしても大いに楽しめます.フェスの参加システムには若干違いがあるので,疑問があれば事前に主催者に問い合わせることをお勧めします.

ちなみに,私は今年も古巣の北海道は追分フェスを楽しみにしています.ここは,昨年夏に終了が告げられ,20数年の歴史に幕が下りた直後に,すかさず有志が主催者を買って出て,不死鳥のごとく継続が告知されたんですよ.そんなノリです.

活動ナビゲーション

バイオリンほど汎用的な楽器はありません.

 

基本性能がものすごく高いので,人間の無限の表現欲求にほとんど対応できてしまうのです.ですから,その時々によって,全く別の楽器のように性格を変えます.卑賤民の商売道具だったり,貴族の嗜みだったり,悪魔の楽器と呼ばれたり,天上の響きを称えられたり.超絶技巧のソロも弾ければ,黙々とリズムも刻める.たいしたモンだ.

 

そんな「万能」楽器ですから,自由にいろんな楽しみ方をしたいですよね.そこで,ここでは,敢えてバイオリン教室や市民オケのような間口の広いバイオリンとの付き合い方については省略して,もうちょいなんというか,「ナビゲータがいなければ入り込めない小道」みたいな活動を紹介しようと思います.要するに,こっちの方が手軽だし楽しいよ♪っていうニコヤカな笑みを浮かべたお誘いです.

 

●バンドで...

 

個人的な例で恐縮ですが,私は,超がつくほどポール・マッカートニーのファンでして.1990の初(祝!)日本公演は脳裏に刻まれているし,1993年に受験に失敗したのも2回目の来日が原因です(もちろんこのライブだけで失敗するほど頭のネジが緩かったわけじゃありません.この年にはキンクスの来日ライブもあったんです).2002年の(最後の?)ツアーでは,初日と最終日の2回を堪能しました.

 

で,そんなんだから,当然,中学生くらいになるとビートルズのコピーバンドは通る道じゃないですか.ところが,かつて組んだとあるバンドでは,ポール役のベースだったにもかかわらず,なんか面白いからバイオリン入れろ,と言われて,「はぁ?ポールにバイオリン弾かせるなよ!」と憤ったものです.ところが,"I Will"という曲に,適当なバッキングをつけてみたところ,これが,かなり!!いい感じでした.以後,そういう目で探すと,バイオリンの音色が合う曲ってのは,意外とそこらじゅうにあるもんです.このあたりの感覚が自分の原点だと思っています.

 

それはいいけど,バイオリン弾きながら歌うのは無理なので,結局,ベースばかりかボーカルも奪われてしまった.いい曲なのに! (関係ないですが,この曲はさりげなくベースがスキャットなので,ギターと口ベースで手軽に宅録できます.本当に関係ない話題ですまんけど)

 

●野外フェス

 

シーズン(主に夏)になると,「フェス」と呼ばれる野外コンサートが,いたるところで開催されます.その中でも,いわゆるロック・フェスティバルではなくて,アマチュアによるアコースティックを主体としたフェスが,フリースタイル・バイオリンの活動の場になります.

 

こういうフェスは,大抵,音を出しても近所迷惑にならないキャンプ場などに,アコースティック楽器を持ち込んだ団体が出現して,ステージを作り,その周りにテントを張り,そして,野外ショウが始まります.

 

バーベキュー&ビールで見物している観客も,ほとんどがプレイヤーですので,興が乗ってくると,気のあったメンツを集めて,そこらで,適当な編成のジャムバンドを結成して,ステージに上がってきます.演奏する曲は,(フェスの趣旨にもよりますが)いわゆるトラッド・ミュージックが多いでしょう.ラテン好きは,チャランゴ(小さなギターみたいなの)とケーナ(笛)で,コンドルが飛んでいくし,激しいアイリッシュ・バンドが出てくれば,そこら中で,偽アイリッシュダンスが始まる.・・・退屈なフォーク野郎が出てきたら,バーベキューに戻る,と.

 

翌朝,死ぬほど暑い太陽の下,楽器を背負って会場を後にするとき,絶対来年も来よう!と心に誓うのです.

 

●パブやライブ・バーで

 

ここ10年ほど続いたアイリッシュ・ミュージックの流行は下火になった感がありますが,その代わりすっかり市民権を得たみたいで,毎週どこかのアイリッシュ・パブで,飲みながらジャムセッションするイベントが開かれています.こういう店は,(酒代の出費に目をつぶれば)とてもよい活動基盤になります. 仲間も増えるしね.


アイリッシュパブじゃなくても,演奏スペースがある飲み屋は狙い目です.ライブハウスみたいに大音量が出せない店舗が多いので,勢いアコースティック系の音楽が中心になるからです.カッコいい曲を,何ヶ月か練習しておいて,週末のフリーステージなんかで披露すると,なかなか拍手喝采を浴びたりして,い~い気分になれるんですよ.店にオッサンばっかりじゃなければ,もっといいんだけどな.


その他,フォルクローレ,ブルース,ブルーグラス等々,少し街を探せば,なんらかのジャンルで,セッションや飛び込み演奏OKなお店が見つかるはずです.ジャズは一大勢力ですね.そういう小さなコミューンでは,そもそも仲間が少ないので,バイオリン志望の初心者なんて大歓迎してくれるはずです.まずは偵察に行くと活動が広がること請け合いです.

 

そんな店はなかった? じゃあ,次は大学だ.近くに大きめの大学はないですか.つまり学生の作ったサークルに入るという戦略.一人の力では活動を維持できなくても,団体の力をもってすれば定期的な活動が容易になります.暇を持て余している学生なら,本来学業に振り向けるべきだったエネルギーを惜しげもなく消費して,充実した音楽活動の基盤を作ってくれる,かもしれません.


...とりあえず,こんなところでしょうか.それぞれの詳細は別途.

フリースタイル?

「フリースタイル」というのは,私が勝手に言っているだけで,別に特殊な奏法があるわけじゃありません.要するに,いろんな音楽に合わせて好き勝手に弾こうぜ,っていう程度の話です.

ところが,コレを実践するのは,なかなか楽じゃない.

クラシックのバイオリン教室に10年通っても,シャッフルのノリでダンス・チューンを弾く術を知る機会はまずないでしょう.逆に,フィドル奏法から始めた人は,クラシック・バイオリンを学びなおさない限り,楽器の響きを最大限に引き出すことはできず,いつまでも潰れた野太い音をかき鳴らし続けるでしょう.クラシック音楽と民族音楽は,音の価値観が全く違うからです.

もちろん,この二つ以外にも,いくらでもバイオリンの使い道はありますが,今の日本で,趣味でバイオリンを弾いている連中は,大体,このニ大陣営でくくれます.で,不幸にしてこの両極の2者間に,交流が少ないので,完全に世界が分かれてしまってるわけです....まぁ,最近はアイリッシュ・ブームが10年遅れて音大方面に飛び火して,エラく腕の立つ人がパブで弾いていたりしますが,それでもバイオリンを習い始めるときに,クラシックと民族音楽を両方教えてもらえることは滅多にないはずです.

「どっちが楽に学べるか」といえば,クラシック・バイオリンです.クラシックっていうくらいですから,歴史的に積み重ねられた教育ノウハウとサポート体制が充実しています.個人的に,クラシックの真髄は,この教育体系にあると思っています.

んで,「どっちが楽に遊べるか」といえば,フィドルでしょうね.もともと,ポピュラー・ミュージックなので,メロディもノリもとっつき安いし,なにより奏法自体が簡単です(もちろん"極める"困難さはクラシックと同じですが).

そこで,クラシック・バイオリンではなく,不足がちなフィドル寄りの情報を紹介して,貴方のプレイスタイルの選択の幅を増やしましょう,というのが,「フリースタイル・バイオリン」というコンセプトです.この「選択の幅」ってのがミソです.ハッキリキッパリぶっちゃけて言うと,この世にはバイオリン以外にも面白楽しいことは山のようにあります.趣味でバイオリン弾きたいって言っている人に,伝統的な修行の道だけを示して,つまらんプレッシャーを与えるのは愚かなことです.やりたい音楽くらい自分で探すよ.なぁ?

あと,もう一個,ぶっちゃけていうと,こっち側には同好の士が少なくてさぁ.

「アタシは,"愛の喜び"が弾きたいの!」という方には,レッスンに通いながら,対岸を見るように,フィドルの世界を眺めて楽しんでいただきたいですし,「俺は"耳をすませば"みたいにカントリーロードの伴奏を」とかいう人は,まぁ,フィドルの方がいい・・・のかなぁ(←例が微妙だった).要するにね,情報は情報.いかようにも楽しんでいただければ,と思うんですよ.

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